【設計2207】わざと不便な間取り
こんにちは! 夏も半ばに入り、湿度も高くムシムシしてきました!汗がダラダラで服がビショビショです(笑)
皆様、熱中症にはくれぐれも気をつけて必ず水分補給を欠かさずにこの夏を乗り越えましょう!
さて今回も、[設計]に視点をおいてブログを更新していきます!
■敷地
敷地は、交通量の多い道路から少し入った住宅地の一角です。 敷地の条件は、第一種低層住居専用地域内の北側に道路がある土地で、建蔽率50%容積率150%という敷地です。道路と敷地の高低差は1.8m程度あります。
■ご家族情報
そんな敷地にお住まい予定のご家族は、40代のご夫婦と子ども2人と大型犬2匹です。 お施主様からのご要望は、駐車スペース2台、室内土間スペース、とのことでした。
■設計・動線
LDKと水廻りを1階、主寝室と子ども室を2階としました。 室内土間スペースを『通り土間』として玄関から裏の庭まで一直線という動線を計画しました。 通り土間にすることで限られた空間の中でも広く魅せることができ、そこからそれぞれ水廻り、2階、LDKへとアクセスできます。LDKでは通り土間の壁面に壁掛けテレビを配置しています。そうすることにより土間スペースもLDKの一種として繋がりを持たせることができます。 2階に上がると勉強スペース、子ども室そして、主寝室です。子ども室が少々小さいので、別で勉強スペースを加えました。
■最後に…
今回のポイントは、LDKと水廻りの関係をあえて不便にしました。水廻りに行くときは逐一サンダルなどを履いて行くのも風情の一つだと考え、土間やサンダル履きを身近なものにすることにより、そこから外との繋がりが生まれてきます。 昨今、なんでもかんでも便利を求めがちの世の中ですが、『完成された建物は、崩壊が始まるが未完成であれば崩壊しない』という昔の考え方を尊重して今回をこのような間取りを計画しました。 あと、普段描くのは1階平面、2階平面、道路側立面、パースの4つでしたが、今回はそれに加えて、土間部分を縦断した断面パースを描いてみました! 初めて描いた割には、よく描けたと思います(笑)