【設計2511】吹き抜けがつなぐ、家族の住まい

最近、仕事の合間を縫って、ある分野の勉強を続けています。
まだ結果は出ていないため詳しくは伏せますが、設計という仕事とどこかで確実につながっている内容です。
図面を描くことと、学ぶことは似ていると感じます。
一つひとつ理解を積み重ねていくことで、やがて全体像が見えてくる。
その過程を、今あらためて丁寧に辿っているところです。
仕事をしながらの勉強は簡単ではありませんが、設計者としてもう一段深く考えられるようになりたい。
その思いで、日々机に向かっています。
良い結果が出たときには、改めてここでご報告できればと思います。
今回も【設計】に視点を置いてブログを始めていきましょう。
■敷地
敷地は北側道路に面しており、東側には大きな建物が建っています。
そのため、東側からの採光が取りづらい環境でした。
限られた光の条件の中で、いかに明るさと広がりを確保するかが今回のテーマとなりました。
■ご家族情報
今回のご家族は、20代のご夫婦とお子さん2人の4人暮らし。
子どもたちの成長を見据えながら、家族の時間も大切にできる住まいを希望されました。お施主様からのご要望は、開放的な住まいにしたい、吹き抜けを取り入れたい、子ども部屋をそれぞれ確保したい、畳スペースがほしい、主寝室から庭へ出られるようにしたい
雨に濡れにくい土間デッキのような半屋外空間がほしい
■設計・動線
1階には主寝室・水回り・LDKを配置しました。
玄関を入ると、シューズクローゼットからパントリー、そしてキッチンへとつながる動線を確保。買い物帰りの荷物をそのまま収納へ運べる、効率的な家事動線です。
同時に、玄関土間から直接LDKへ入る動線も設け、用途に応じて使い分けられる計画としました。
LDKは広めに確保し、リビング上部には吹き抜けを設置。
東側の建物の影響を考慮し、上方向からの採光を取り入れる構成です。
ダイニングスペースには小上がりの畳コーナーを設け、床座で落ち着いて過ごせる空間としました。キッチンはアイランド型とし、リビング・ダイニング・畳スペースを一望できる配置。家族の様子を感じながら家事ができるレイアウトです。
東側には水回りをまとめ、主寝室はその南側に配置。主寝室からは庭へ出られるようにし、雨に濡れにくい土間デッキを設けました。外とゆるやかにつながる、落ち着いた空間です。
リビングのソファ背面にはオープンなリビング階段を設置。吹き抜けと一体となり、縦方向への広がりを演出しています。
2階には西側に子ども部屋を2室配置。各室はコンパクトですが、吹き抜けに面した共用の勉強スペースを設けました。南側に向けた長い造り付けデスクを設置し、兄弟が並んで学べる環境としています。個室に閉じこもるのではなく、家族の気配を感じながら過ごせる距離感を大切にしました。デスク奥には納戸を設け、収納も確保しています。
屋根は東側・南側へ流れる片流れ屋根としました。
道路側からは大きく見える外観になりますが、内部空間の広がりと採光を優先した結果の形です。
また、畳スペースの西側には箱庭のような窓を設け、その先に植栽を配置しました。
大きく外へ開くのではなく、視線をコントロールし、落ち着いた景色を切り取る設計です。
吹き抜けによる縦の広がり。箱庭による奥行き。開放感と包まれ感を併せ持つ住まいとなりました。
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