【設計2512】住宅に囲まれた敷地で、内に広がる住まい

■ご家族情報
今回のご家族は、20代のご夫婦とお子さん1人の3人暮らし。
休日は家族で公園へ出かけたり、ご主人はアウトドアやDIY、奥さまは読書やインテリアを楽しむなど、“家の中でも外でも楽しめる暮らし”を大切にされています。
これからお子さんの成長とともに、住まいの使い方も変化していくタイミングでの計画です。
■敷地条件
敷地は東側道路に面した旗竿地。さらに形状はやや変形しており、計画には工夫が求められました。
周囲は住宅に囲まれ、木々も多く、景色の抜けや採光を確保しにくい環境です。
そのため、外へ大きく開くというよりも、“内側に広がる空間構成”が今回のテーマとなりました。
■ご要望
室内をできるだけ広く感じられる空間にしたい
駐車スペースを1台分確保したい
子ども部屋はコンパクトでよいが、別に勉強スペースを設けたい
パントリーがほしい
室内干しができるサンルームがほしい
限られた敷地条件の中で、広がり・収納・家事動線をどう整理するか。
これが今回の設計の出発点です。
■間取り計画について
今回の住まいは、限られた敷地条件の中で「内に広がる構成」を意識したプランとしました。
1階の構成
玄関を入ると、まずシューズクローゼットを設けています。その先に玄関ホールを配置し、動線を整理しました。
玄関ホールから北側へ進むと、水回りを集約しています。トイレ・洗面・洗濯スペース、そして室内干しができるサンルームを配置。家事動線が短く、効率よく動ける構成です。
サンルームは室内干しを基本としながら、外に干したい日も想定し、北側にウッドデッキを設けました。内外どちらにも対応できる柔軟な計画です。
階段は1階中央付近に設け、その脇にパントリーの入口を配置。
玄関ホール → パントリー → キッチンという回遊動線を確保し、買い物帰りの流れをスムーズにしています。
南側にはリビング・ダイニングを配置。周囲に住宅が建ち並ぶ環境のため、大きく外へ開くのではなく、後述する吹き抜けを活用して光を取り込む計画としました。
2階の構成
階段を上がると、ホールに面して勉強スペースを設けています。家族共有の学びの場として、視線が抜ける位置に計画しました。
ホール正面にはトイレを配置し、上下階どちらからも使いやすいよう配慮。
北側には主寝室を設け、落ち着いたプライベート空間としています。
勉強スペースの隣には、コンパクトながら子ども部屋を確保しました。個室は最小限に抑えつつ、共有スペースとのつながりを大切にしています。
そして、勉強スペースと子ども部屋から南側を見ると、リビング・ダイニングの吹き抜け空間が広がります。
変形敷地ゆえに建物の外形はシンプルとは言えませんが、その分、内部では視線の抜けと縦方向の広がりを意識し、光を上から取り込むことで、実際以上の開放感を生み出しています。
では、ありがとうございました。