遮熱材には効果がない❗️遮熱で知っておきたい3つのこと

真夏になればホームセンターなどでいっぱい店頭に並ぶ遮熱商品。

よく見かけるのは車のフロントガラスに付けるギンギラ銀のシートですね。

よーは太陽の熱線を反射する役目を担っているですが、この原理を建築に応用している建材や会社があります。

 

しかし色んな事が言われていて、建築で言えば遮熱工法だとか、遮熱塗料で夏場の室温を軽減するとか

ほんまにそんな効果があるのと少し疑いますよね。

 

私もそんな疑いを抱きながら、色々と調べた結果をお伝え出来たらと思います。

決して遮熱材が悪いと言いたいのではありませんので。

 

 

①遮熱工法を知る

アルミの反射するシートを外壁仕上げの内側に張り、日射を浴びた外壁から伝わる熱を反射するという工法ですね。

仕上げの外壁とシートとの間は大体18mmくらいの通気層と言われるのがあります。

その間で熱を反射するから室内まで熱がいかない❗️すごいなと思われるかもしれませんが、そんな18mmの空間で熱を反射できると皆さん思いますか❓

 

直接シートに日射が当たる分には効果があると想うのですが、そうじゃない目に見えない部分で行われる反射はどうも納得がいかないと思うのです。

 

またある会社は、シートで遮熱しているから室内の断熱材の厚みを薄く出来てコスト削減できますよ。

そーなんや❓うーーーーん

 

ここで真実を発表しますね

 

条件によっては遮熱効果は全くないです❗️

遮熱シートを外壁、屋根内側に使用し効果を望む場合は、住宅に断熱材の施工してはいけません❗️

もし断熱材を施工するのであれば

 

・グラスウールならば38ミリ以下の厚みを使用する

・熱抵抗値R=1.0以下の断熱材を使用する

 

こんなんならやらんほうがマシですね。

断熱材を施工しない家なんかありえなし、仮に38ミリのグラスウールもあるんかいなです。

 

この内容は文献で上がっている真実の内容となっております。

 

続いて遮熱ガラスについてです。

 

 

②遮熱ガラス

遮熱ガラスと言えば、ガラスの表面にシートを貼るとかもありますが、今回は住宅のサッシでおなじみのLow-eガラスについて。

 

Low-eガラスには 断熱タイプと遮熱タイプがあります。

断熱タイプは室内側、遮熱タイプは室外側に特殊なコーチングがしてあります。

 

住宅での使い分けは、断熱タイプは、北、南面に

遮熱タイプは、東、西面にが一番の効果を発揮します。(家の東西南北の位置で変わる)

 

ここでガラスの色々をみてみましょう。

シングルガラス・ペアガラス・ペアLow-e 断熱ガラス・ペアLow-e遮熱ガラス・真空ガラス

 

この中で一番熱を通しやすいのは皆さんもお分かりのようにシングルガラスですよね。

逆に通しにくいのは、真空ガラスです。

 

でもここで知っておかないといけないことがあるんです。

それは、熱を通しにくいガラスが使用されている住宅は室温が下がりにくいということです。

 

どういうことかと言いますと、強烈な西日を受けるガラスから取得した熱をシングルガラスが再度外に熱を逃したけど、真空ガラスは熱を通しにくい分、外への熱移動が少なく部屋が暑くなった。

 

ほんならいいガラスを使わんとこって思わないでくださいよ。

 

設計段階や、リフォーム計画段階で回避できるんです。

 

では次は最後の遮熱です。

 

 

③日射遮蔽と遮熱

以前に投稿したhttps://seichostyle.com/blog/naze-natuba-nikainoheyahaatuinoka

も参考に。

 

あなたの家のガラスは何ですか❓この間もお聞きしたこの回答にびっくりしました。

 

我が家は住宅メーカーさんにすすめられたLow-e複層ガラスの遮熱タイプで全ガラスしました。

えっ、東西南北ですか❓

そうです、夏の暑い日差しも冬の寒さも反射してくれるから❗️

 

こんな提案を未だにしている会社があるなら罪ですよ。

 

よーは遮熱させたいのは夏場の東、西の日射ですよね。夏でも朝方はひんやりする時もあるんで東は遮熱させない選択もありです。でも北はほとんど日差しがないし、南に関しては冬場に日差しを入れたいですよね、

 

南に大きな窓があり冬場の日差しを取り込めたら、普通サイズの引き違い窓でも、電気ストーブ1台ほどの熱を自然に取り込めるのです。

 

それを遮熱するんか〜い。かなりもったいないですよね。

 

ある住宅会社さんは、断熱性能もガラスも最高級の仕様で申し分ない。

そんな性能良い家でも夏はマジで暑いんですとも聞きます。

そんなはずはないと思いますが、日射遮蔽されていない状況なら暑いと思いますよ。

 

窓ガラスにガンガンと夏場に日があたるような設計だったら、お伝えしたような真空ガラスのような性能ならば、室内に取り込んだ熱を逃がせませんから💧

 

性能が良い住宅は、ガラスの選定と日射遮蔽の方法を間違えると、ほんまに後悔することがお分かりいただけたと思います。

 

 

まとめ

塗装職人さんに聞けば、夏場に屋根の塗装をする時に遮熱塗料を選ばれたらほんとに嬉しい

と言われていた。遮熱でない塗料とは比較にならない程、日差しの反射がないみたいです。

 

今後もますます住宅の性能は上がっていき、快適な温熱環境が手に入る時代となってきますね。

 

後悔されない為にも、続々と出てくる工法を売りにしている業者に惑わされることなく

原理原則通りのことに目を向けることも大切であると思います。

 

・夏は日射も切り

 

・冬は自然熱を取り込む

 

遮熱は当てになりませんので、考えないようにしましょうね。

 

少しでもそーかと思っていただけると嬉しいです。

 

では今後も情報を提供していきます。

今西 正長
  • 今西 正長
  • 水道屋から建築屋に変身
    祖母との生活から学んだ想いや心を建築に活かしたい❗️
    私自身が子育て真っ最中であり、高齢の両親と暮らしています。
    もっとこうすれば幸せになれるんじゃない❗️と感じた事など
    皆様にお伝え出来たらなと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です