樹脂サッシの耐久性と性能❓どうなのか?
光熱費削減が叫ばれる中、寒い、暑い住宅で悩まれている人は多いですね。
そんな住宅の温熱環境を改善するには、まず開口部である窓の断熱化に取り組むべきと
言われています。
https://seichostyle.com/blog/nazeheyagasamuino/
以前に投稿しました私の自宅の環境は、窓が原因だとお伝えしました。
最近よくご質問を受ける樹脂サッシについて、考えていきたいと思います。
樹脂サッシとは?
そもそも樹脂サッシていつからあるのか?ですが
調べてみると日本では 1975年に販売が開始されていました。
つまり50年くらいの実績があり、大きな問題報告はなく
今では樹脂サッシが主流になりつつあります。
樹脂サッシてどんな材料でできているかみていきましょう。
樹脂サッシ材料
樹脂といえば思うのはプラスチックですよね。
樹脂サッシに使用される樹脂はPVC(ポリ塩化ビニル)で
地中埋設管に使用されている高耐久で高強度のある材料です。
しかし、日当たりの良い条件では劣化する性質もありますが
樹脂サッシの樹脂は劣化を防ぐ可塑剤や安定剤により性質を変えているので
日射(赤外線)にも耐えるようにできているみたいです。
ここで一つ樹脂サッシと樹脂とアルミの複合サッシとの
比較性能も確認してみましょう。
樹脂サッシと複合サッシ(室内樹脂・外部アルミ)性能比較
サッシの性能は熱の伝えやすさで判断します。
熱の伝えやさの事を熱貫流率Uwと言います。
数字が大きほど熱を伝えやすいし、小さいほど断熱性能が良いという事です。
・樹脂サッシの熱貫流率Uw値は2.33程度
・複合サッシの熱貫流率Uw値は2.33程度 あれ↑?
・ちなみにアルミサッシは4.07程度
となります。
このように性能は樹脂サッシがいいと言いたいところですが
熱貫流率の数字が同じ?
だったら安い方の複合サッシでいいんじゃないと思われたんではないでしょうか。
でもでも、熱貫流率以外の性能を調べることが大切です。
サッシ全体と枠、ガラスの性能
サッシの性能を判断するときは 枠とガラス も確認してください。
枠(Uf値)をみると 樹脂サッシはUf=1.5程度
複合サッシはUF=3.2となります。
つまりサッシ部分だけでいうと2倍以上断熱性能に差があるわけです。
ガラス(Ug値)も数字が低い方が断熱性能が良いんですが
性能を追うあまり、日射を取り込むのが少ないのが問題となります。
でも日射を取り込みたいばかりを追ったら断熱性能は落ちます💧
そのバランスが難しいですね。
まとめ
・樹脂サッシは最近登場したのではなく50年前からあった
・開口部の断熱化が先ずは先である
・サッシの性能はサッシ全体の性能だけだはあきません
・枠とガラスの性能も一緒に考える
・日射を入れたいなら建物の立地、東西南北でバランスよく配置
アルミの値段が高騰して、樹脂サッシとアルミサッシの値段が変わらなくなってきている
とも聞きます。
コスパ的にも樹脂サッシがいいんではないかなと思います。
それでも業者から複合サッシや、アルミサッシを進められたら
業者を疑い、その業者やめた方がいいと言い切れます。
ではまた。