ひと部屋断熱リノベーション
6面断熱で夏涼しく冬暖かい!
ひと部屋断熱のポイントは6面断熱。
6面断熱とは?
床、天井、壁4面の全てを断熱することです。
外壁に面する壁や一階の床面を施工し全体的な断熱性能の向上を図る一般的な断熱工事に対して、ひと部屋断熱は集中的に断熱性能を高め、より快適な空間を必要な分だけ作ります。
壁面(4面とも)、床、天井とひと部屋丸ごと断熱材で覆うことで夏は屋根や窓からの太陽熱、冬は冷たい外気の進入による冷えから守られた空間を作ることが出来ます。
例えば巣立たれたお子様の部屋や物置と化している部屋など、あまり立ち入る機会がない箇所は、断熱が不要な場合があります。普段使用する部屋だけを快適な空間にしたい際に、ひと部屋は有効な施工方法です。
«こんな人におすすめ»
- ・家全体の断熱は必要ない
- ・よく使う部屋だけを快適にしたい
- ・無垢の木を使った内装も併せて依頼したい
«部屋の構造で工事内容が異なる»
部屋の状況によって断熱材の種類や設置する方法が異なります。
今回は解体無しで天井の補強だけでしたが家によっては解体が必要な場合もあり、工期や予算が大きく変わってきます。
セイチョーでは、現地調査で構造を良く知る設計士が部屋に合ったプランを立てています。
床断熱
おもに和室を洋室に変更するプランで採用される方法です。畳をめくり畳のあった箇所に同様のサイズの断熱材を入れます。
畳をめくると写真の様に板が敷いてあります。床が平らでなかったり高低差がある場合は、平らにするための調整が必要となります。
断熱材を敷き詰めます。
断熱材をめくった様子です。床が平らである必要性が伝わりやすいかと思います。
断熱材の上からフローリングの下地となる構造用合板を張ります。
セイチョーのこだわり(1)
構造用合板の継目に気密テープを貼っています。
これは合板のわずかな隙間から空気が出入りするのを防ぐためです。ちょっとしたことですが、こうした小さな工夫の積み重ねが住まいの気密性を高め、快適な暮らしへとつながります。
壁断熱
真壁(しんかべ)という柱がみえている壁の場合、柱と壁のちり(段差)の部分に断熱材を充填。
今回は縦張りの腰板を張るために横地を入れる必要があったのでプラスで横胴縁(よこどうぶち)と腰板の厚み分に断熱材を入れることにしました。
本来は真壁の方が既存の柱面に壁の下地を張るので既存の壁のふかしが少しで済みます。
下地を入れます。
下地の間にボード系の断熱材を充填します。
セイチョーのこだわり(2)
床と同様に断熱材と部材の間にも気密テープを貼っています。
セイチョーのこだわり(3)
既存の壁と新設した窓との間に生じる窓廻りの隙間にも断熱材を充填します。
本来のリフォームではやることが少ない室内面の壁にも断熱材を充填します。
開口部断熱
アルミサッシのシングルガラスの窓から樹脂サッシのペアガラスに窓を交換しました。
また隣接する吹き抜け部分の開口部が熱気がたまりやすい場所となっていたため、同様に交換を行い内窓をつけました。これによって日射による暑さが和らぎます。
サッシの入替
内窓の設置
サッシ:YKK APW330、内窓:YKK プラマードU
屋根断熱
天井部分に断熱材「セルローズファイバー」を積もらせます。
今回は300㎜の厚みで充填しました。
壁面(4面とも)、床、天井とひと部屋丸ごと断熱材で覆うことで夏は屋根や窓からの太陽熱、冬は冷たい外気の進入による冷えから守られた空間を作ることが出来ます。